もようで楽しい陶芸
著:視覚デザイン研究所・編集室;島田 文雄;佐伯 守美;豊福 誠
サイズ:B5
ページ数:全144P
ISBN:9784881081150
【この本の紹介】
上達すればする程、奥の深さがわかってくる陶芸。 次はどんな作品にしようかと迷うことも多いはず。 もようの工夫で作品のバリエーション、自分らしい作風を追求してみましょう。
何色もの色土でつくるマーブルもよう。自作の道具やドライバーで彫ってつくるもよう。釉のかけ方で変化を楽しむもよう。顔料を混ぜた土をつかった象嵌や泥彩でつくるもよう。化粧土を刷毛につけていっきにつくるもよう。白化粧土に顔料を加えた色化粧土でつくるもよう。掻き落としの線でつくるもよう。スポイトや筒につめた土を絞り出していく「いっちん」の線によるもよう。さまざまな「もようつけ」に関する技法やポイントを豊富なカラー写真とイラストでわかりやすく解説しました。
【この本で紹介する内容】
●土でつくるもよう
「マーブルもようの花器 偶然と計算を練り込んでつくる」制作:佐々木里知
・色土を練ってマーブルもようをつくる・もようのバリエーションをつくる
・もようのパーツをパッチワーク・土を<しめて>しめくくる・土の側面をつないで袋状にする
「練り込みもようの皿 つくる過程の楽しさをかたちにする」制作:佐々木里知
・ストライプ、マーブル、あんこ巻、のり巻、まずは具をつくる
・パーツを切りながら並べる・すき間に白土を詰めていく・素焼きの型の上で乾燥させる
○色土のテストピース○顔料って何ですか
●彫ってつくるもよう
「点と線だけのシンプルな星のもよう」制作:鷹尾葉子
・星の輪郭線を彫る・もように沿って化粧をする
「ドライバーの傷跡を風化した壁の落書きのように残していく」制作:人見啓一
・ゴリゴリ彫った強い線・ひっかき傷のような軽い線
・素焼き後、7種類の化粧土を塗る・化粧のあとの仕上げ
○道具とマチエール○彫るタイミング
●貼ってつくるもよう
「うず巻き飾りをつけた花器 プラネットのような不思議な形が楽しい」制作:伊藤光則
・お碗の形を2個つくる・つなぎ目の土をなじませる
・たたき板で球形に整えていく・うず巻き飾りをつくる
○磨きでもようをだす○釉のかけ方で変化を楽しむ○貼ってつくるバリエーション
●象嵌でつくるもよう
「何色もの土で彩られた皿 織物を思わせる象嵌の新しい魅力」制作:杉沼里美
・色土をつくる・底の形をつくる・鉛筆で下図を描く
・象嵌の手順 1もようを彫る 2彫った凹みを色土で埋める 3もようを削り出す
「漂う白い円を象嵌した鉢 マーブルもようとシャープな線のバランス」制作:伊藤光則
・マーブルもようの色土を埋め込む・球型に土を押しつける
・デバイダーで線を彫る・化粧土に線を塗る
「夕景を閉じ込めたような壷 とけ合う色と対比する樹のシルエット」制作:佐伯守美
・成形と同時に遙かな山並みのもようを表す・樹のもようを彫る
・彫った凹みに土を埋める・もようを削り出す・大地の部分に弁柄を塗る
●化粧土でつくるもよう
「気持ちいい刷毛目の小皿 あたたかな白の上に散らばる小さな色の粒」制作:菱沼定夫
・丸いタタラをつくる・土を皿の形にする
・化粧土を刷毛につけて一気に・素焼きの後、鉄で下絵付け
「モノクロームのもよう 掻き落とし」制作:佐伯守美
・土をロクロにすえる・高台を削り出す・つわぶきを掻き落とす
「淡い色化粧土の点描 初夏の陽と一面のけしの花が花器の表面で混ざりあう」制作:森川 薫
・器全体の1/4までをロクロびきする・ひも土を本体になじませる・白化粧土を塗る
・色化粧土をのせる・1色目は緑 2色目は水色・本焼きで色のコントラストを強める
「いっちんもようの陶筥 生クリームのように絞り出される線」制作:百田 輝
・ロクロで徳利の形をつくる・フタものは空気穴を忘れずに
・スポイトでいっちん・水性の下絵具IBBは色が豊富
「黄緑色は春の風景の皿 いっちんの太い線と細い線で描いた菜の花が浮かぶ」制作:井戸川 豊
・2種類のいっちん泥をつくる・染織の道具、渋筒でいっちん・釉がけ、本焼き後に上絵付け
○アクセントに掻き落としの線○素焼き、本焼き○化粧がけの方法○化粧土のテストピース
○いっちん泥のつくり方○スポイトの使い方○いっちんと絵付けの組み合わせこの本を買う
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